未来の海を、共に守り育む。

海ノ幸魚市場が取り組む「未来の海プロジェクト」

私たち海ノ幸魚市場は、お客様に新鮮で最高の魚介類をお届けすることを使命としています。しかし、美味しい魚が獲れる豊かな海が失われてしまえば、私たちの事業も、そして何よりも大切な海の生態系そのものが危機に瀕します。だからこそ、海ノ幸魚市場は新鮮で美味しい魚介類を提供することに加え、豊かな海の未来を守る活動にも力を入れています。このページでは、私たちが情熱を注ぐ「未来の海プロジェクト」とその具体的な活動をご紹介します。このプロジェクトを通じて、海の保全がいかに重要であるか、そして皆様がどのように貢献できるかを知っていただければ幸いです。

プロジェクトについてもっと知る
青く美しい海と、その上で漁をする船。

「未来の海プロジェクト」について

このプロジェクトは、持続可能な漁業の実践、海洋環境の保護、そして未来世代に豊かな海を残すことを目指しています。

地球上の生命を支える海の健康は、私たちの食料安全保障、気候変動対策、そして文化にとっても不可欠です。何十億もの人々が海からの恵みで生計を立て、栄養を得ています。健全な海洋生態系は、地球上の酸素の大部分を供給し、気候を安定させる役割も担っています。日本の豊かな食文化は、古来より海の幸と共に発展してきました。海は単なる資源ではなく、私たちの生活、文化、そして精神性そのものと深く結びついています。

しかし、過剰な漁獲、海洋プラスチック汚染、産業排水、そして地球温暖化による海水温上昇や海洋酸性化など、様々な要因により、多くの海の生態系が危機に瀕しています。特定の魚種が激減し、サンゴ礁のような貴重な生息地が失われつつあります。このままでは、未来の世代は今の私たちが見ている豊かな海を享受できなくなってしまうでしょう。私たちはこの現状に目を向け、具体的な行動を起こさなければなりません。

「未来の海プロジェクト」は、こうした危機感に基づき、幅広いステークホルダーとの連携を深めながら活動を展開しています。最前線で海と向き合う漁師さん、科学的知見を提供する研究者、地域社会で海の恵みを享受し文化を育む人々、そして日々の選択を通じて海に影響を与える消費者の皆様と共に、持続可能な漁業技術の推進、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)の撲滅に向けた啓発活動、海洋保護区の設定支援、そして次世代を担う子どもたちへの海の環境教育プログラムなどを展開しています。

海ノ幸魚市場は、「未来の海プロジェクト」の活動理念に深く賛同し、その強力な支援者として活動資金の一部を提供しています。また、店舗での啓発活動やイベントの開催なども積極的に行っています。私たちの事業活動を通じて、海の保全に直接的に貢献できることを誇りに思い、お客様が海ノ幸魚市場でお買い物をされることが、間接的に海の未来を守る活動に繋がるような循環を作り出すことを目指しています。これは単なる企業のCSR活動ではなく、海と共に生きる魚市場としての必然的な取り組みであると考えています。

持続可能な漁業の方法について話し合う漁師と研究者。
海洋ゴミ、特にプラスチックが漂う海面。

海洋環境が直面する課題

私たちの美しい海は今、想像以上に深刻な様々な脅威にさらされています。これらの現状を正しく認識することが、問題解決に向けた未来への確かな第一歩となります。

  • 世界の漁業資源の約3分の1が乱獲されている。 適切な管理が行われない過剰な漁獲は、特定の魚種の個体数を回復不可能なレベルまで減少させ、生態系全体のバランスを崩します。これにより、食料供給の不安定化や漁業コミュニティの衰退を引き起こしています。
  • 毎年、数百万トンものプラスチックが海に流出している。 陸上から、あるいは船舶から排出されるプラスチックゴミは、海洋生物が誤食したり、絡まったりする原因となり、生態系に壊滅的な影響を与えます。マイクロプラスチックの問題も深刻化しており、食物連鎖を通じて最終的に私たちの食卓にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。
  • 地球温暖化による海水温上昇と海洋酸性化が進行。 温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化は、海水温を上昇させ、サンゴの白化現象を引き起こしたり、魚類の生息域を変化させたりしています。また、大気中の二酸化炭素を吸収することで、海水が酸性化し、貝類やプランクトンなど炭酸カルシウムの骨格や殻を持つ生物の生存を脅かしています。
  • サンゴ礁など、重要な海洋生態系が危機に瀕している。 サンゴ礁は「海の熱帯雨林」とも呼ばれ、多種多様な生物の生息地であり、沿岸保護の役割も果たします。しかし、温暖化、酸性化、汚染、物理的な破壊により、世界中のサンゴ礁が急速に失われています。これ以外にも、マングローブ林や藻場なども同様に危機に直面しており、海の生物多様性が失われつつあります。

海ノ幸魚市場の取り組み

「未来の海プロジェクト」を支援するだけでなく、私たちの日常の事業活動においても、より良い海の未来のために具体的な行動を意識した取り組みを行っています。

魚を選ぶ手

持続可能な調達

地球の海の健康を最優先に考え、MSC(海洋管理協議会)認証を受けた水産物など、国際的にも認められた持続可能な漁業からの水産物を優先的に調達しています。これにより、将来にわたって魚資源が枯渇しないよう配慮された漁法や管理体制を持つ漁業者を支援し、お客様が環境に配慮した選択をしやすい環境を整えています。仕入れプロセス全体でトレーサビリティを確保し、透明性の高い情報提供に努めています。

ゴミ箱とリサイクルマーク

廃棄物の削減

食品廃棄物は環境負荷の大きな要因の一つです。海ノ幸魚市場では、徹底した在庫管理、需要予測の精度向上、そして効率的な販売戦略を通じて、仕入れた魚介類を無駄なくお客様にお届けすることに全力を注いでいます。また、発生してしまった魚のアラや内臓についても、可能な限り飼料や肥料へのリサイクルを推進するなど、資源の有効活用に努めています。店舗での包装材についても、プラスチック使用量の削減やリサイクル可能な素材への切り替えを進めています。

子供たちに魚について教える大人

環境教育の実施

海の現状や持続可能な水産物の重要性について、広く一般の方々に理解を深めていただくことは、海の未来を守る上で非常に重要です。私たちは、地域の子どもたちや、店舗を訪れるお客様向けに、魚の生態、日本の漁業、海洋環境問題、そして持続可能な食の選択肢について学ぶ機会を提供しています。ワークショップやセミナー、店頭での情報提供などを通じて、一人でも多くの方が海の環境に関心を持ち、日々の生活の中で意識的な選択ができるよう働きかけています。

あなたにできること

海の未来を守ることは、決して遠い場所の話ではありません。私たち一人ひとりが日々の生活の中で意識し、行動を変えることで、大きな変化を生み出すことができます。小さな一歩が、豊かな海を取り戻す力となります。

プロジェクト賛同者の声

「未来の海プロジェクト」の重要性に共感し、海ノ幸魚市場の持続可能な取り組みを温かく支援してくださる方々からいただいた、心温まるメッセージの一部をご紹介します。これらの声が、私たちの活動の大きな励みとなっています。

お客様 佐藤里美さんの肖像写真

「海ノ幸魚市場さんが、美味しい魚を届けてくれるだけでなく、海の未来を真剣に考えて行動されていることに、一消費者として大変感銘を受けました。子供たちに豊かな海を残したいという想いが伝わってきます。安心して、そして誇りを持って海ノ幸さんの魚を選んでいます。このプロジェクトがもっと多くの人に知られることを願っています。」

- 東京都品川区在住 佐藤 里美様
漁師 田中健一さんの肖像写真

「持続可能な漁業というのは、私たち漁師にとってはまさに未来そのものです。これまで培ってきた技術と、新しい科学的な知見を組み合わせながら、海と共生していく道を探っています。海ノ幸魚市場さんが、そうした私たちの努力に目を向け、適切な価格で買い取り、お客様にその価値を伝えてくれることは、大変な励みであり、感謝しています。若い世代にもこの海を守り継いでいってほしい。」

- 千葉県 勝浦沖 漁師 田中 健一様
レストラン経営 山本大輔さんの肖像写真

「大阪で店を営んでいますが、仕入れる魚介類の品質と、その背景にあるストーリーは非常に重要です。海ノ幸魚市場さんのプロジェクトを知り、単に新鮮なだけでなく、未来を見据えた調達をされている点に強く惹かれました。お客様にも、ただ美味しいだけでなく、環境に優しい選択であることをお伝えできるようになり、当店にとっても価値になっています。」

- 大阪府 レストラン経営 山本 大輔様
大学生 佐々木優花さんの肖像写真

「大学で環境問題を学んでいます。特に海洋プラスチックや過剰漁獲は深刻なテーマです。海ノ幸魚市場さんのような企業が、具体的なプロジェクトを立ち上げ、意識の高い取り組みをしていることを知って、とても希望を感じました。若い世代にもっとこうした活動が広まるよう、SNSなどで応援していきたいです。」

- 北海道 大学生 佐々木 優花様
環境NPO職員 井上あかりさんの肖像写真

「私たちは九州で海の清掃活動や啓発イベントを行っています。こうした現場の活動には限界がありますが、海ノ幸魚市場さんのように流通・販売の立場から持続可能な選択肢を提供し、プロジェクトで資金を支援してくれることは、本当に力になります。企業とNPOが連携することで、海の保全の輪が広がることを実感しています。」

- 福岡県 環境NPO職員 井上 あかり様

最新情報

「未来の海プロジェクト」の活動報告、イベントの告知、海の保全に関するニュースなど、海ノ幸魚市場からの最新情報をお届けします。

海洋プラスチック問題に関するワークショップの集合写真

海洋プラスチック問題に関するワークショップ開催報告

先日開催された「海洋プラスチック問題について考えようワークショップ」には、予想を上回る多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。専門家からの最新情報の共有や、参加者間での活発な意見交換が行われ、海のゴミ問題への意識を一層高める貴重な機会となりました。今回のワークショップで得られた知見や参加者の皆様からの声は、今後の「未来の海プロジェクト」における啓発活動や具体的な取り組みに反映させてまいります。ご参加いただけなかった方のために、当日の様子の一部をウェブサイトで公開予定です。

2023年10月27日
海辺で生物観察をする子供たち

子供向け「海の探検教室」参加者募集!

夏休みの特別企画として、未来を担う子どもたちを対象とした「海の探検教室」を開催します。専門家の指導のもと、海岸での生物観察や、海洋環境についてのわかりやすい講義、海の生き物に関するクイズ大会などを通じて、楽しく海の不思議や大切さを学ぶことができます。参加者には、オリジナルの「海の探検ノート」をプレゼント!自然に触れ、海への興味関心を育む素晴らしい機会です。参加は無料ですが、事前のお申し込みが必要です。詳細と応募方法については、当サイトのお知らせをご確認ください。

2024年06月15日

プロジェクトを支える人々

「未来の海プロジェクト」は、海ノ幸魚市場の従業員だけでなく、多くの関係者の熱意によって推進されています。ここでは、プロジェクトの中心的なメンバーをご紹介します。

海ノ幸魚市場 代表 佐藤武さんの肖像写真

佐藤 武

海ノ幸魚市場 代表

「海と共に生きる」という創業からの理念を胸に、魚市場の運営と並行して「未来の海プロジェクト」の発起人として活動を牽引。持続可能な水産業の発展と海洋環境保全の両立を目指し、日々奔走しています。

未来の海プロジェクト リーダー 鈴木優子さんの肖像写真

鈴木 優子

未来の海プロジェクト リーダー

環境問題に関心を持ち、プロジェクト立ち上げから中心メンバーとして活動。漁業者、研究機関、地域住民との連携を密にし、教育プログラムや啓発イベントの企画・運営を担当しています。情熱を持ってプロジェクトを推進する原動力です。

顧問漁師 木村浩さんの肖像写真

木村 浩

顧問漁師

長年海と共に歩んできたベテラン漁師。伝統的な漁法と海の知識を活かし、プロジェクトにおける持続可能な漁業技術の研究や、若手漁師への指導において重要な役割を担っています。現場の視点から貴重なアドバイスを提供してくださっています。

お問い合わせ

「未来の海プロジェクト」について、海ノ幸魚市場の事業について、その他ご質問やご相談がありましたら、以下のフォームまたは連絡先よりお気軽にお問い合わせください。皆様からのメッセージをお待ちしております。

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03-5298-7766

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